鎌仲監督ブログ

作品紹介


登場人物


菊川慶子さん
核燃に頼らない村づくりをしたいと花とハーブの里を経営し、毎年チューリップ祭りを開く。声をあげて反核を訴える村人がほとんどいない中、反核運動歴はすでに16年。
坂井留吉さん
かつて六ヶ所村で核施設誘致に対する反対運動が盛んだった20年前、中心となって反対を唱えた元漁師。ほとんどの漁師仲間が口をつぐんでいったなかで、核燃反対を今でも貫いている。
上野幸治さん
日本原燃の下請けの建築会社で使用済み燃料の入ったキャスク搬入の仕事をする。近所の両親に頼りながらひとりで3人の子供を育てる元漁師。
小笠原聡さん
六ヶ所村でとまりクリーニングを経営。未来の子孫の為にエネルギーを確保するには再処理工場が安全に稼働することが現実的だと訴える。電気を一番消費している都会の人に問題提起が必要だと感じる。
岡山建設事務所岡山勝廣さん
岡山建設会長であり、六ヶ所村 村会議員も務める。
再処理工場の稼働にあらゆるビジネスチャンスを期待する一方で、酪農や風力発電にも力を注ぐ。
哘 清悦さん
六ヶ所村の隣村、天間林村で農業を営む。青森で開いた野菜の産地直売会では放射能の混ざっていない最後の野菜になるかもしれないと訴える。
苫米地ヤス子さん
六ヶ所村の隣町、十和田市で完全無農薬のお米を作る。今までお米を買ってくれていた客に再処理工場が稼動したら買わないと言われて悩む。農業に携わる立場から核燃反対を表明。
荒木信義さん、荒木聖子さん
六ヶ所村の隣町、東北町で主に長いもとニンニクで生計を立てる傍ら、菊川さんと共に核燃反対運動に携わる。信義さんは子供達に本物の味を知ってもらいたいと無農薬の完熟トマトを幼稚園に届ける。奥さんの聖子さんは「お金より仕事より命がずっと大事」と再処理工場が環境に及ぼす影響を懸念する。
東京大学工学系大学院 原子力専攻
斑目春樹教授
東京大学工学系大学院で原子力専攻の教授。原子力委員も務める。科学技術に絶対安全、安心を求めることは無理だと断言する。
京都大学原子炉実験所助手 小出裕章さん
京都大学原子炉実験所の助手を務めながら、原子力や再処理工場による環境の汚染を警鐘し、現代人のエネルギーの無駄使いを指摘する。
ジャニン アリス スミスさん
イギリスにあるセラフィールド再処理工場に反対を表明するグループのメンバー。息子が白血病になったのをきっかけに、再処理工場が及ぼす労働者やその家族の健康への影響に疑問を抱くようになる。
土本典昭さん
水俣を撮り続けた映画監督。六ヶ所村の漁業と再処理工場をテーマに映画「海盗り」を制作、その後六ヶ所村を見つめ続ける。20年に渡り原発関係の新聞記事を切り抜いてきた。水俣の教訓がはたして現代の科学文明に生かされいるのか、と問いかける。